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受賞
恐れは、伝播する
レア・セドゥ ジョージ・マッケイ

けものがいる

鬼才ベルトラン・ボネロ監督 共同プロデューサー グザヴィエ・ドラン
credit
4/25(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
billing
近未来、人間は〈感情の消去〉を余儀なくされていた- 100年以上の時を超え、転生する女と男の愛と運命をスリリングに描く
4/25(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
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近未来、人間は〈感情の消去〉を余儀なくされていた-100年以上の時を超え、転生する女と男の愛と運命をスリリングに描く

予告編

Introduction

人間が〈感情の消去〉をされる近未来社会で何が起きるのか?
100年以上の時を超えて転生を繰り返し、愛と恐怖の狭間で揺らめく男女の壮大なる運命の物語
世界的スターのレア・セドゥ、ジョージ・マッケイ
フランスの鬼才ベルトラン・ボネロ監督、共同プロデューサーグザヴィエ・ドラン
破格のスリル、ロマン、ミステリーが渦巻く映像世界

『哀れなるものたち』を始め、世界中から選りすぐりの話題作が集結した第80回ヴェネチア国際映画祭公式批評スコアで一位を獲得し絶賛された、鬼才ベルトラン・ボネロ監督の最新作。主演は、世界の名監督の作品や『デューン 砂の惑星PART2』などのハリウッド大作でも活躍するレア・セドゥ、『1917 命をかけた伝令』の実力派ジョージ・マッケイ。共同プロデューサーには『マティアス&マキシム』の監督グザヴィエ・ドランが名を連ね、面接官の声の役で出演。

イギリスの文豪ヘンリー・ジェームズの傑作中編小説「密林の獣」を自由かつ大胆に翻案したこの作品は、2044年の近未来を起点に、100年以上の時を超えて転生を繰り返す男女の物語。3つの時代を生きる主人公のガブリエルは、彼女自身も説明できない忌まわしい強迫観念に取り憑かれている。それは、いつか取り返しのつかない惨事が起こり、彼女とその周りに破滅的な終局がもたらされるという不吉な予感。ガブリエルが前世で被った想像を絶するトラウマとは何なのか。いくつものミステリーが渦巻く物語は、絶え間なく観る者の好奇心をかき立てる。

AIに管理された近未来をスタイリッシュなディストピアSFとして映像化した2044年、35ミリフィルムで撮影された華麗なコスチューム・プレイが繰り広げられる1910年、ガラス張りの豪邸を舞台にしたスリラー劇から目が離せない2014年。3つの時代を行き来する壮大な映像世界は、愛と恐怖の狭間で引き裂かれていく主人公たちのあまりにも数奇な運命を映し出す。驚くべきスリルとロマンに満ちあふれ、人間が生きることの意味とは何かという深遠なテーマにも触れた本作は、あらゆる観客の感性を刺激し、胸を締めつけてやまない。

2044

2044

AIが国家の社会システム全般を管理し、人間の感情が不要と見なされている2044年のパリ。孤独な女性ガブリエル(レア・セドゥ)は有意義な職に就きたいと望んでいるが、それを叶えるにはDNAの浄化によって〈感情の消去〉をするセッションを受けなくてはならない。

1910

人間らしい感情を失うことに恐れを感じながらも、AIの指導に従って1910年と2014年の前世へとさかのぼったガブリエルは、それぞれの時代でルイ(ジョージ・マッケイ)という青年と出会い、激しく惹かれ合っていく。しかしこの時空を超越したセッションは、ガブリエルの潜在意識に植えつけられたトラウマの恐怖と向き合う旅でもあった。はたして、3つの時代で転生を繰り返すガブリエルとルイの愛は成就するのか。そして過酷な宿命を背負ったガブリエルが、最後に突きあたる衝撃的な真実とは……。

2014

character

2044
2044
ガブリエル
ルイ
ケリー
ソフィー
面接官
バーテン
1910
1910
ガブリエル
ルイ
ジョルジュ
予知能力者
2014
2014
ガブリエル
ルイ
ダコタ
ジーナ

Cast

ガブリエル役 レア・セドゥ Léa SEYDOUX
ガブリエル役 レア・セドゥ Léa SEYDOUX
ガブリエル役 レア・セドゥ Léa SEYDOUX
ガブリエル役 レア・セドゥ Léa SEYDOUX

1985年フランス・パリ生まれ。2006年“Mes copines”で映画初出演を果たす。13年に『アデル、ブルーは熱い色』で主演女優としては史上初のカンヌ国際映画祭パルム・ドールに輝き、国際的な注目を浴びる。14年『グランド・ブダペスト・ホテル』、ボネロ監督作ギャスパー・ウリエル共演『SAINT LAURENT サンローラン』、15年『ロブスター』、『007 スペクター』のボンド・ガール役で出演。16年、本作の共同プロデューサーのグザヴィエ・ドラン監督作ギャスパー・ウリエル共演の『たかが世界の終わり』に出演。その後出産を経て、21年に再び『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』にボンド・ウーマン役で出演、『レア・セドゥのいつわり』、22年『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』『それでも私は生きていく』、24年『デューン 砂の惑星PART2』等、世界の巨匠や有名監督の話題作に次々と出演し、国際的な人気を誇るトップ女優のひとりとなった。

ルイ役 ジョージ・マッケイ George MACKAY
ルイ役 ジョージ・マッケイ George MACKAY
ルイ役 ジョージ・マッケイ George MACKAY
ルイ役 ジョージ・マッケイ George MACKAY

1992年、イギリス・ロンドン生まれ。10歳の時にスカウトされ『ピーター・パン』(2003)で映画初出演。16歳で出演した“The Boys Are Back”(09)で、英インディペンデント映画賞(BIFA)有望新人賞とロンドン映画批評家協会賞若手俳優賞にノミネートされる。14年にはウェールズの炭鉱労働者とLGBTQの若者たちとの感動的な実話『パレードへようこそ』に出演。同年のベルリン国際映画祭シューティングスター賞を受賞し話題となる。『はじまりの旅』(16)でヴィゴ・モーテンセンと共演し、17年のカンヌ国際映画祭で若手俳優に贈られるショパール・トロフィーを受賞。20年には『1917 命をかけた伝令』で主演を演じ、国際的に高く評価されスターの仲間入りを果たす。21年は『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』に主演、近年では『ミュンヘン:戦火燃ゆる前に』(21)、『アイ・ケイム・バイ』(22)と続けてNetflix作品で主演をつとめている。

ヒト型AIロボット人形・ケリー役 ガスラジー・マランダ Guslagie MALANDA
ヒト型AIロボット人形・ケリー役 ガスラジー・マランダ Guslagie MALANDA

1990年フランス生まれ。大学で美術史の学位を取り、卒業後はキュレーターとして働く。2014年、友人からの勧めでオーディションに参加し、ジャン=ポール・シヴェラック監督“Mon amie Victoria”で長編映画の主演デビューを果たし、その演技が国際的にも評価された。しかし、その後の俳優としてのキャリアでは、フランスの黒人女性というステレオタイプの役ばかりのため出演を拒否し、アートのキュレーターとして働き続けた。18年アメリカのTVシリーズ『ロマノフ家の末裔~それぞれの人生~』に端役で出演。友人であるアリス・ディオップ監督の『サントメール ある被告』(22)で久しぶりにスクリーンに復帰し、セザール賞有望若手女優賞にノミネートされた。

面接官・指導役の声&共同プロデューサー グ ザ ヴィエ・ドラン Xavier DOLAN

1989年カナダ・ケベック州生まれ。6歳の頃より子役として、映画、TV、CMに出演する。2009年、脚本・主演を務めた監督デビュー作『マイ・マザー』がカンヌ国際映画祭監督週間部門に選ばれ、若き天才の出現と話題となる。『胸騒ぎの恋人』(10)『わたしはロランス』(12)はカンヌ国際映画祭ある視点部門に招待。13年『トム・アット・ザ・ファーム』でヴェネチア国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞。翌14年には『Mommy/マミー』でカンヌ国際映画祭・審査員特別賞を獲得し、さらに16年『たかが世界の終わり』で同映画祭のグランプリを受賞。18年には初の英語作品『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』を監督し、19年『マティアス&マキシム』を6年ぶりとなる自身の監督作へ出演した。21年には、バルザック原作、グザヴィエ・ジャノリ監督の『幻滅』に俳優として出演し話題となった。

Director

監督・脚本・音楽 ベルトラン・ボネロ Bertrand BONELLO
監督・脚本・音楽 ベルトラン・ボネロ Bertrand BONELLO
監督・脚本・音楽 ベルトラン・ボネロ Bertrand BONELLO

監督・脚本・音楽 ベルトラン・ボネロ Bertrand BONELLO

1968年フランス・ニース生まれ。ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で上映された「何か有機的なもの」(98)で長編デビュー。2001年にジャン=ピエール・レオを監督役にした『ポルノグラフ』は、カンヌ国際映画祭批評家週間で上映され、国際映画批評家連盟賞を受賞。その後も、「ティレジア」(03)は、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門、マチュー・アマルリックを起用した「戦争について」(08)はカンヌ国際映画祭監督週間に選出されるなど、国際的評価を高める。2011年『メゾン ある娼館の記憶』で再度カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に返り咲き、同作はアカデミー賞外国語映画賞のフランス代表作となった他、セザール賞の7部門にノミネートされ、デザイン賞を受賞。その後、ギャスパー・ウリエル主演『SAINT LAURENT サンローラン』(14)、パリでテロを計画する若者を描くアクション映画「ノクトラマ 夜行少年たち」(16)などを監督。『けものがいる』は2023年のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映、映画祭の公式批評スコアで1位を獲得し絶賛された。

review

50音順

AIに管理された未来で、
あなたは愛に飢えた「けもの」に出会う。
あなたの心の中にいる「けもの」に。

葦沢かもめさん
(SF作家・慶應SFセンター研究員・
AIエンジニア)

どうかこの先も
人類が豊かな「感情」と共に、
未来を築けますように。
劇中の時代クラブが素敵、
あんな店なら毎週通いたい。

在本彌生さん
(写真家)

異なる時空で繰り返される逢瀬、
そこで映像の詩というべき、
美しい構図と色彩による
鮮烈な場面の数々を目撃する。

五十嵐太郎さん
(建築評論家)

素直になれず、感情を表せず、
待ち続けたけものが走る
荒野はあるのだろうか。
監督が作曲したスコアが
我々の心を試しているようだ。
ニコラス・ローグの映画のように
鮮やかに区切られていく時間に
ただ身を任せてください。

石橋英子さん
(音楽家)

人間の良さ、らしさとは何なのか。
AI技術が進む現代、近い未来に起きても
おかしくないリアルさを感じ、
感情の尊さを考えさせられる映画でした。
映像のお洒落さや仕掛け、
そしてレア・セドゥ好きな私としては、
演技だけでなく、
ファッションやヘアメイクも
楽しめる魅力的な作品でした。

伊藤千晃さん
(歌手・タレント)

ニューロマンティックバンドの
ヴィサージの
『Fade to Grey』が大音量で流れ、
'80sファッションで盛り上がる
「1980」というクラブ。
これはX.ドランの『わたしはロランス』の
ディスコシーンのパーフェクトな再現!
前世の記憶を巡る本作は、
もうひとつわたしたちのドラン体験の
記憶にも触れる!

ヴィヴィアン佐藤さん
(ドラァグクイーン・アーティスト)

ひとは映画に感情を委ねる。
けものはそれを外からじっと視ている。

岸裕真さん
(アーティスト)

スピリチュアルでスペクタクルな
輪廻のダンスムービー!
この作品を観たあとは、
来世に遺恨を残さないために
とりあえず会う人全員に
親切にしたくなります。

辛酸なめ子さん
(漫画家・コラムニスト)

時間とその無常について、
劇場を出た後も長く心に残る作品。
2020年代に見た映画の中で、
これを超える作品は思いつかない。

ジム・オルークさん
(音楽家・プロデューサー)

こんなレア・セドゥ
をスクリーンで観るのは初めてだ!
最高の演技!!最高の演出!
たまらない…たまらなすぎる!
時空を超えた
予想も出来ないストーリー展開!!
キャスティング、音楽、衣装、美術、
全てが素晴らしく美しい…!
何度でも観たい映画!
観終わってもまだ感動が醒めない!
頭が破裂しそうだ…!
すごい監督に出会ってしまった…
怖いほどロマンチック!
いとおしくくるおしい!サイコー!

竹中直人さん
(俳優・映画監督)

間違わない世界と引き換えに
捨てかねない宝石があることへの
注意喚起、
パンクでセクシーな世界観に溺れた!

長島有里枝さん
(アーチスト)

いかなるテクノロジーを以てしても、
心の奥深くで想った人の
記憶は消すことはできない。
人間の強靭な意識への讃歌。
物語を越えた映画ならではの
時間を体感した。

長塚圭史さん
(劇作家・演出家・俳優)

実にフランス映画らしい
不思議な雰囲気の中で、
レア・セドゥの圧倒的魅力がほとばしる。

中野京子さん
(作家・ドイツ文学者)

AIによる人間の脆弱性への介入が
現実味を帯び、規制される時代に、
時代を超える描写で
「人間性とはなにか」に迫った実験作。

西田亮介さん
(社会学者、日本大学危機管理学部教授)

3つの時空が絡み合う
壮大な心理劇を刺し貫く、
赤く輝くハトの瞳。
その翼が運ぶのは、
死か恐怖か、人智を超えた運命か。

ぬまがさワタリさん
(いきものクリエイター)

何度見ても楽しめた。
恋愛映画で時折感じる違和感がなくて、
後味がいいとか、そういうこと
じゃないところが、凄くよかった。
ドランの映画にもある、
深くてたどりつかない、
とどきそうで、とどかない感じ。
現実で出会うそういうものに、
なんだか近い気がした。

ヒグチユウコさん
(画家)

構成力が際立つが、
映画を成立させているのは、
やはり役者の演技力だ。
映画制作技術の批評でもある作品。

平野啓一郎さん
(小説家)

感情は仕事の邪魔になるって?
感情も意識もなく虐殺を起こしてしまう
ようなAIには言われたくない台詞です。
感情を素直に表現すべきか、抑制すべきか、
その選択がどんな結果をもたらすか、
なかなか答えの出ない課題を
突きつける作品です。
レア・セドゥの演技が見事です。

ピーター・バラカンさん
(ブロードキャスター)

人生も、臨床も、他のいろいろなことも、
こころを使うほど豊かに、
そしてややこしくなっていく
ように感じます。
豊かでややこしいことが
急速に少数になっていきそうな
現代の怖さをひしひしと感じさせる、
すごくややこしい構成の、
非常に魅力的でフラクタルな作品でした。

星野概念さん
(精神科医)

愛を求めて凶暴化する人が
「けもの」なのか
愛を差し出すのを恐れる人が
「けもの」なのか
衝撃的なエンドタイトルと共に、
永遠の謎が残る。

山崎まどかさん
(コラムニスト)

review

エキサイティングでエロティック。
贅沢な映画体験。
リンチの『マルホランド・ドライブ』や
ハネケの『ファニーゲーム』も思わせる 。

The Guardian ★★★★★

エキサイティングでエロティック。
贅沢な映画体験。
リンチの『マルホランド・ドライブ』や
ハネケの『ファニーゲーム』も思わせる 。

The Guardian ★★★★★

望みを満足させるための、
胸締めつけられる傑作。

Ioncinema ★★★★★

フランスで最も知的で
挑発的な監督ボネロは、
大胆な手法で観客の頭脳を刺激する。
ジャンル的要素と最新話題
(AI、インセル・カルチャー、
あるいはデジタル時代における
魂とは……?)を
大胆にミックスさせる。

Screen ★★★★

壮大なSF叙事詩。
21世紀における最重要作品。

Indiewire ★★★★

『ツイン・ピークス』を彷彿させる
挑発的なSF映画。
奇妙で幻想的なモードは、
アラン・レネの『去年マリエンバートで』も思い起こさせる。

Deadline ★★★★

恐れを煽るロマンティック・スリラー

The Hollywood Reporter ★★★★

偉大な作品!
想像的でメロドラマティックな
精神の虜になる。

Little White Lies ★★★★★

力強く、抑制的で、不可解な、
途方もない映画をボネロは創り上げた。

Cineurope ★★★★★

挑戦的な作品を求める人々の
興味をそそる。

Variety

ボネロは、息が詰まるような
大きな愛の歴史を、
みごとな物語に仕立て上げた。

Vogue

クローネンバーグとリンチの
中間領域にあって、
ボネロ以外の何ものでもない。
欲望が永遠に続く場所であり、
心揺さぶるメロドラマ。

Les Inrockuptibles

ボネロとセドゥは、美と現代性の
新たな高みに到達した。傑作!

Transfuge

ジャンルを大胆に融合させた作品。
ロマンティックでありながら
ディストピアンな映像に
レア・セドゥが降臨する。

Télérama